米のから騒ぎ
米の価格が高止まりしていますね。
庶民の暮らしで米は基本ですから、非常に気になっています。
で、調べてみましたよ。米の市場を。
まずは生産量。昨年は約680万トンだったそうです。
一方、米の消費量はどうだったかというと、大体690万トンあたりとのこと。
なんと、消費量が生産量を上回っていて、米が不足しているんです。
米は余っているものと思っていたんですけどね。昔から減反減反言ってましたから。思い込みって怖いですね。
とにかく、これでは小手先で何かをやろうと、米の価格は下がらないですよ。
政府が備蓄米を放出していますが、昨年の米を全部放出しても足りないんだから焼け石に水ですね。
しかし、マスメディアを見ていると、こういった根源的なことを報道しているところはまずありません。
今日も朝、家を出る前に少しテレビを見たのですが、「備蓄米が小売に届いたのは全体の7%だ!問題だ!」と盛大にアピールしてましたよ。
そして、備蓄米を放出しているのに米価が下がらないのは、以下の3点が原因だとのたまっていました。
・小売までの売買契約に商談が必要なので、時間がかかる
・備蓄米は玄米なので精米に時間がかかる
・ブレンドして販売するので、パッケージの袋を作るのに時間がかかる
馬鹿も休み休み言えよ。
米なんてこれまでずっと販売されてきて、商流や関連設備なんてのは十分備わっている訳ですよ。
で、その流通量が減っている訳ですから、空いている設備なんて絶対にあるわけです。
こんな子供騙しのことを朝の情報番組では言っているんですよね。
これじゃあ、テレビがオワコンと言われるのもよく分かります。
実際、本当に問題視しなければならないのは、生産量が需要を下回っていることなんです。現在のところは。
でもね、実は他にもっと大きな問題が隠されているんです。
それは、米の需要は毎年10万トンくらいのペースで減少している、ってこと。
つまり、現在の生産量を維持し続けていけば、米はまた余剰に戻るってことですね。この1、2年で米価はまたドーンと下がるわけです。
農水省や政治家もその辺が分かっているから、「今、増産してもしょうがない。小手先の対策をして、やったフリで誤魔化そう」と考えてるんですよ。
現在の米不足を根本的に解決するんだったら海外から輸入しないといけないわけで、それだけは絶対に嫌でしょうから。
今回のこの米騒動で、政府がいかにマスコミを利用して我々愚民をコントロールしようとしてるかがよく分かりますね。
しかし、ここで小泉進次郎大先生のご登板ですよ。
空気を読まず、ドカーン!とアメリカ米を輸入しちゃうかもしれません。
会社経営でもなんでも、こういったシガラミを断ち切って進んでいくのは、こういったKYな人なんですよね。
まあ、色々と思うところはある人ですが。
私もかくありたい。