腹を括ろう
これまでの社会人経験で、最後に「腹を括る」ことが物事を悪化させない肝だと学びました。
過去いくつもの失敗を重ねてきましたが、逃げの姿勢でいると物事は悪化し、さらなる負担が発生することを見てきました。
考えてみれば、それはそうですよね。たいてい、失敗があった時には取引相手がいる訳ですが、逃げの姿勢でいる担当者をそのまま許してくれるような甘いビジネスマンなどいないですから。
私も昔、苦い経験がありました。ミスをしてしまった私は、上司に知られないように逃げの姿勢でお客さんに謝っていたら、あれもこれもと要求されてきて、最後にはどうしようもない状況に追い込まれてしまいました。
その時は上司に相談してなんとかしていただきましたが、もっと早く相談していれば、無駄に辛い思いをしなくて済んだと思います。
見透かせされるんですよね。浮き足だった姿勢って。
私が逆の立場になった時にも、担当者がそんな感じだと許すものも許せなくなったことがあります。怒りが湧き上がってくるんです。不思議なことに。
色々と策を巡らし、その担当を逃げられないようにしてとことんまで詰めてやろうか?って気になってしまいましたけどね。
途中で許してやりましたよ。私ってば良い人だから。
とにかく、気迫が伝わるんでしょう。
腹を括って、「誠心誠意やれることはやりますが、無理難題を言ってくるようなら最後はやったるぞ!」って気持ちで臨むと、その手前で許していただけることがほとんどです。
今でも時々、我が社でトラブルが発生した時に、私が謝りに伺うことがあります。しかし、腹を括って謝罪に行くと、ほとんどは途中から前向きな善後策の話し合いになるんですよね。
ありがたい限りです。
ちなみに私、謝罪に行くときのスーツは決まっています。表地は謝罪に向いた黒なんですが、裏地は真っ赤なド派手カラーにしています。
裏に秘めたる熱いものを表しているのですが、このスーツ、謝罪用にあえて誂えました。
虎屋の羊羹とこのスーツで今後も乗り切っていきますよ!
ところで最近、我が国の安全保障分野で問題が発生しているようですね。
識者と言われる方々が「総理は発言を撤回しろ」とか仰っているようですが、そんな態度で謝罪したら追い込まれるだけですよ。
追い込まれ続け、最後の最後にどうしようもなくなってメチャクチャにつけ込まれる未来しか見えません。
ここは覚悟を決めて突っぱねるのみ。
その覚悟こそが逆に将来の争いを無くしていくことにつながると思うのです。
秩父で山に登るIT経営者より

