世間は怖い
中居君、引退するんですってね。
SMAPとしてデビューしてすぐに国民的アイドルになり、芸能界で長く生きてこられた方です。同年代の人間として、なんとなく愛着もあったりするので、なんだかこの結末は残念です。
しかし、最近のSNSの発展はすごいですね。
たぶん、数年前であれば週刊誌の報道など、しばらく悶着はあったでしょうけれどもここまで拡大せず、結局スルーされたと思います。
今はSNSの普及で、これまでのように火消しできないのでしょうね。
ただ、SNSは一歩間違えば恐ろしい魔物になってしまうのも事実です。
つい最近も、兵庫県の元県議の方が自殺をなさったようなのですが、SNSでひどく叩かれていたようです。
自殺の原因は分かってませんのでSNSが全てとは言いませんが、ひどい誹謗中傷はこの方の精神的負荷になっていたことでしょう。
また、斎藤兵庫県知事への誹謗中傷もひどいものがあります。これは現在進行形ですが。
こういった誹謗中傷、安全圏にいると錯覚した人が発しているわけですから、どうしても言葉が強くなっていきますよね。無責任なので。
これは本当に何とかしないといけないと思います。名誉棄損や精神的苦痛に対する慰謝料などの過料、賠償を上げるなどの対応をしてもらいたいものです。
一方、SNSによってこれまで盤石の特権を享受していた人々が引きずり落され始めているのは面白い事象です。
これまで、増税することに対して政治的にNoを言えなかった我々国民が、SNSを使って反対を表明し、それが大きな風になるのを見ているのは、爽快な気分でもあります。
財務省に対してこれほどまでの反対意見が出てきているのは、ノーパンしゃぶしゃぶ事件以来ですね。
若い方は知らないかもしれないので念のため書きますが、ノーパンしゃぶしゃぶ事件とは1998年の起こった大蔵省官僚の汚職事件です。
銀行から大蔵官僚が過剰な接待を受けている事実が地検特捜部によって暴かれました。
そして、それによって大蔵省は財務省と金融監督庁に分離されるという深刻なペナルティを付加されたのです。
もっとも、それでも財務省は未だに日本一強い権力を維持し続けているのですけどね。
しかし、そうやって考えると、SNSって地検特捜部並みの力を持ち始めているってことなのでしょうか?
確かに直近の兵庫県の知事選挙でも、オールドメディアの報道に対するSNSの反発は厳しいものがありました。
まさかオールドメディアに叩かれている人が当選するとは思いもよりませんでしたよね。
オールドメディアよりもSNSの影響力の方が強くなったという、非常に有力な証拠なのだと思います。
話は戻りますが今回、フジテレビがえらい叩かれていますけど、これまで特権的存在であったものがそうではなくなってきた証でもあるのだと思います。
そうなると、叩かれ方もそれはそれは厳しくなるのでしょうね。これまで、ずいぶんと他者に対して容赦なかったのですから。
ということで、SNSの普及によって様々なパワーバランスが崩れる瞬間に立ち会っているのです。
この状況は商売を拡大するチャンスかもしれません。
わが社もじっと目を凝らし、新たな道を探っていきたいと思います。
秩父で山に登るIT経営者より