偏見

ランニングをしていると、ほぼ毎回、犬のフンに出会う。
タイミングによっては、タイヤにひかれて盛大に拡散したブツに出会うこともある。

愛犬家のごく一部だとは思うのだが、マナーが守れない輩がいるのだ。

朝のランニングではかならず気がつくので被害はないのだが、夜間のランニングでは気がつかないこともある。

一度、街灯の間で暗いエリアを走行中、突然異臭に見舞われたことがある。ひどいにおいは一瞬だったので、特に気にすることもなく走り終えたのだが、家に着くと靴から異臭が。
ひっくり返してみると、フレッシュなのを踏んでいたのである。

汚れちまった悲しみに、なすところもなく、靴洗う。
中也しか私の気持ちは分かってくれぬ…

愛犬家に対する敵愾心が芽生えたのは、これがきっかけである。

以降、愛犬家の方々のやること為すこと気に食わない。

ランニングで走る時間帯は大抵、犬の散歩時間と重なるものである。
愛犬家の方々は、群れる。犬同士が遊んでいるから仕方ないのかもしれないが、人も含めて道をふさいでいる。リードが邪魔だ。

大抵の飼い主は犬の小便に水をかける。
次亜塩素酸ナトリウム水など、除菌できる水溶液が売られているので、てっきりそういった薬物をかけているのかと思っていたのだが、一般的には水をかけているそうな。

小型犬ならともかく、大型犬の小便にはもはや意味ないじゃん!
なんかのポーズ?

とにかく、一度ひどい目にあったので、彼らに対して排他的な目で見てしまっているのである。

人っていうのは、一度の経験で簡単に偏見を持ってしまうようだ。

私は職業がIT企業の社長と言うことなので、よくお金持ちと思われてしまう。ホリエモンとか、三木谷さんとか、ヒルズ族と呼ばれる有名な人たちがいたので、仕方がないのかもしれないが。

ただ、それも偏見だ。

私の知っているIT企業の社長さんで、「本当にお金持ちだなあ」と思わせてくれる人は数人である。片方の手の指で足りる。もちろん、私の知っている社長さんが少ないということもあるだろうが。

大抵は「困った、困った」といつもぼやいている、普通の中小企業の社長なのだ。

私も日々、「困った、困った」である。

最近特に困っているのが、思ったように採用ができないこと。

求人サイトを利用しているのだが、なかなか応募が来ない。
大手IT企業に応募が偏ってしまっているのかもしれない。

ただ、一つ言いたい。大手に勤めれば安心というわけではないぞ!
いや、中小企業が不安と言うのは我々に対する偏見だ!

やりたいことができないとお悩みのそこのあなた!人とのつながりが重要と考えている心優しいそこのあなた!
是非、わが社に応募してみてください!

きっと、こんな会社が世の中にあったのかと、自分の偏見に気づくこと間違いなし!

ご応募、お待ちしておりますよ。

秩父で山に登るIT経営者より